京都市交通局は、「各種割引乗車券等の抜本的見直し」により、2021年10月1日より各種一日券の価格を改定し、値上げしました。
「バス一日券」は100円値上げ
「バス一日券」は100円の値上げ、「地下鉄・バス一日券」と「地下鉄一日券」は200円の値上げです。また、「地下鉄・バス二日券」は廃止されました。
割引券名 | 旧価格 (2021年9月まで) |
新価格 (2021年10月より) |
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バス一日券 | 600円(小児300円) | 700円(小児350円) |
地下鉄・バス一日券 | 900円(小児450円) | 1,100円(小児550円) |
地下鉄・バス二日券 | 1,700円(小児850円) | 廃止 |
地下鉄一日券 | 600円(小児300円) | 800円(小児400円) |
「二日券」の廃止理由について交通局は、「磁気カードの縮小方針により」としています。
余談ですが、自動改札機で最も故障の多い部分が、きっぷや磁気カードが通る内部の部分(きっぷの詰まりなど)です。
首都圏では、磁気カード対応の改札は端っこに1〜2台あるだけで、IC専用の自動改札機が大部分を占めています。しかし、関西地方に来るとその逆で、磁気カード対応改札がメインといった印象です。
メンテンナンスや故障対応などコスト削減のため、今後は関西地方でもIC専用の改札機の割合が増えていくと思われます。
2021年9月までに発売された旧券の取り扱い
2022年3月末までは利用可能
2021年9月までに発売された旧券は、価格変更から6ヶ月間である2022年3月31日までは、追加料金や交換は不要で、そのまま利用できます。
ただし、「地下鉄・バス二日券」を2022年3月31日に使用開始した場合、2日目である4月1日は使用できないので注意が必要です。
2022年4月からは新乗車券と交換
利用停止後(2021年4月1日)から2027年3月31日までの間、差額を支払うことで、手数料なしで新乗車券と交換ができます。
割引券名 | 差額 |
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バス一日券 | 100円(小児50円) |
地下鉄・バス一日券 | 200円(小児100円) |
地下鉄・バス二日券 | 500円(小児250円)※ |
地下鉄一日券 | 200円(小児100円) |
※「地下鉄・バス二日券」は販売終了のため、「地下鉄・バス一日券」2枚と交換。
「トラフィカ京カード」と、昼間回数券は販売終了
また、乗継割引もある磁気カード乗車券「トラフィカ京カード」と「バス昼間回数券」「地下鉄昼間回数券」は、2021年10月1日で発売を終了しました。トラフィカ京カードの利用期限は、2023年3月31日までです。
乗継割引も廃止
2023年4月1日より、ICカード「ICOCA」「PiTaPa」限定で、市バス・京都バス・地下鉄の利用者を対象にポイント還元が行われる、登録型ポイントサービスが導入される予定です。
これに伴い、トラフィカ京カード、昼間回数券、全国10種類のICカードによる乗継割引、PiTaPaの利用額割引および市バスまたは京都バスと地下鉄の連絡普通券を廃止となります。